画家 植村 遥の活動
植村 遥
Uemura Haruka
略歴
1989 三重県に生まれる
2012 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒
個展
2011 「植村遥 個展」美岳画廊
2017 「粒の輪郭」Motoya・Book・Café&Gallery
画集「Spot garden」出版
2018 「まばたきの層」ガレリア青猫
「点の観測-心象をかさねる-」Gallery Face to Face
2018 「二人展」Cafe Annam
2019 「惑星巡りの夜」Gallery Face to Face
画集「点と光」出版
2020「凛の庭」SHI-TEN coffee
2020 「DEEP FIELD」 GALLERY CAFE LUCKAND
2020 「点・を・う・つ」Gallery Face to Face
2022 「いきものたちの庭」colifer.102
グループ展
2010 「理化学研究所横浜地区展示プロジェクト2010」理化学研究所、神奈川
2012 「雨の日に踊る」ガレリア青猫
2013 「遥かなるたみを」現代HEIGHTS
2018 「Door is Open」Gallery Face to Face
2019 「Animaria」Gallery Face to Face
2020 「About “crossing”」Gallery Face to Face
2022 「巡る風景」ギャルリ朔 ほか
受賞歴
2012 武蔵野美術大学卒業制作優秀作品賞受賞
2015 上野の森美術館大賞展入選
2019 上野の森美術館大賞展入選
Profile
三重の自然に多く囲まれた環境で育ち、絵を初めて描いたのは幼稚園か保育園の頃でした。
父が生物教師をしているということもあり幼い頃から山や川へ連れて行ってもらいました。
そこで鳥や魚や昆虫や花など色々な生き物たちに巡り合いました。
様々な色や姿形で生きている生き物たちの生態を間近で見ることは、私の制作に大きな影響を与えていると思っています。
家には動植物の図鑑がたくさんあり絵本がわりに読んでいました。
自然は綺麗なだけでなく時には残酷でした。動物の死骸やそれを食べる別の動物もいます。
無残な姿も多く目にしました。
そういう在り方を目にしていくうちに、自然は綺麗なだけでなく畏れ多いもので自分などでは敵わないと思うようになりました。
それと同時にそんな世界に少しでも近づく為に絵を描いていきたいとも思いました。
高校の頃から本格的に油絵を描き始めることになります。
美術館でみたゴッホやモネの画集を図書館で読み漁り、ゴッホと親交のあったゴーギャンや、クリムト、シーレなどの画家たちの作品に魅了されました。
このころは美術室や部屋から見える風景をよく描きました。
あまり深くは考えていませんでしたが、綺麗な絵というより影があったり何か考えさせるような気配のある絵が好きでした。
東京にある武蔵野美術大学に進学してからは作風が変わり、神話や童話の世界のようなものに惹かれるようになりました。
今になって考えると色々な人に会い東京という街に出て、ものの見方が変わってきたのかな、と思います。
しかし心のどこかでは故郷にいた時の気持ちを捨ててしまっているような気もして後ろめたいような感覚もありました。
当時は絵というより音楽や文学、特に昔から読んでいた宮沢賢治の小説などをよく読んでいました。
彼の作品は決してハッピーエンドで終わるものばかりではなく、現実と不思議な偶然がおり混ざったように感じ、まさにこんな絵が描きたいと思いました。
この頃から星や宇宙というモチーフも現れ始めました。
大学2年で点描という技法に出会いました。
強く惹かれていたイメージである宇宙と従来から描き続けていた自然や生き物を融合させたいと思ったのがきっかけだったと記憶しています。
鳥の絵を描きました。
絵のモチーフは鳥なのですが、よく見ると宇宙の星の集まりのような、そんな見え方ができる絵が描きたいと思いました。この絵は大学の友人が買ってくれました。
大きな作品でも点描を使うことが多くなってきました。
大きいサイズのキャンバスだとF100号などにチャレンジしました。
これは大きさが1,620×1,303mm程です。
大学の卒業制作では、自然と宇宙の融合を意識した作品を作りました。
木や石や貝殻など、地味で見落としてしまいそうなものでもよく見ると面白くて複雑な形をしています。その美しさをそのまま描くことは私にはできませんが、それらを尊敬したいという気持ちを強く抱きながら作りました。
大学卒業後、身近な人が亡くなってしまうという経験をし、私のテーマの一つに生と死が加わりました。
夜に星を見ていると、
幼少の頃から感じていた綺麗だけど怖いという感覚、自分も周りの人もいつか死ぬし宇宙から見たら些細なことに過ぎないかもしれないんだ、という感覚が襲ってきました。
人混みを歩いている時に、
人ごみに埋もれて居るように見える一人一人に重みのある人生があり、それぞれが見ている世界があるのだと思うと、壮大だけれどもとても怖く感じるようになりました。
その後、しばらく作品の発表は行っていなかったのですが、ここ最近は積極的に展示活動を行っています。
今は、新しいことに挑戦してみて、自分の中で一つ新しい可能性を見つけることができた気もしています。
自分が伝えたいことを伝える術について、
色々な挑戦を試みながら研究を続けていきたいと思っています。
このホームページを通じて私の作品を多くの方々に知ってもらえたらと思い、ブログを始めました。
マイペースな更新になると思いますが、
何か感じ取ってもらえたら嬉しいです。
ポートフォリオPDF
植村遥(Uemura Haruka)のポートフォリオをPDFデータで用意しています。