オラファー・エリアソン展「ときに川は橋となる」

オラファー・エリアソン展「ときに川は橋となる」

今日、東京都現代美術館で開催中の
オラファー・エリアソン展「ときに川は橋となる」へ行ってきました。

全展示撮影OKとのことです

全展示撮影OK。
しかし、写真では絶対に伝えきれない作品ばかりでした。
それも実際に展示を見れば体験することができると思います。

オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson, 1967年-)  は
自然現象や環境問題、気候変動などにフォーカスした作品を発表しているアーティストです。

最初に目に飛び込んできたのはこの作品でした。

《太陽の中心への探査》2017年
テンレススチール、塗料(黒)、カラーエフェクトフィルターガラス(青、緑)、LED電球、太陽光発電ユニット、モーター

ソーラーパネルで集めたエネルギーで輝き、床に落ちた光はいく重にも重なりゆっくり回転しています。

色々な場所に現れる幾何学的な模様は、法則性があるようでどこかつかみどころのない動きをしています。

見る角度によって光や色は何重にも重なり、太陽という私たちの生活に不可欠な存在の中心へ旅しているような不思議な気持ちになりました。

《氷の研究室/Ice lab》 Courtesy of the artist

こちらは、アイスランドの氷を3Dプリンターで再現した作品です。

彼の有名な作品の中に「ice watch」というものがあります。
グリーンランドの氷河の一部をロンドンまで運び、実際に街中に展示したのです。

流石に日本では氷に触れることができませんでしたが、それでもこうやって実際の形を再現したものが見ることができて驚きました。

動画で公開されている彼のアーティストトークです。

【講演会】オラファー・エリアソン:アートをエコロジーの視点で見直すこと | Olafur Eliasson – Art and Ecological Awareness (2019)

トーク内でも話しているとおり、
実際に街中に氷を展示することで、
鑑賞者は氷に触れる。

環境問題や気候変動などは、ニュースや新聞で目や耳にしていますが、
その氷の冷たさを肌で感じると、それらが漠然とした事象ではなく目の前の現実として理解できると言っています。

今は急激にオンライン化が進んでいますが、やはり自分の目で見て、手で触れるということは、
自分の想像以上に影響を与えられるものだと本展示をみて改めて思いました。

実際に自分のものにするということは、一つのメディアから受け取るのではなく、
あらゆる角度から観察したり体験することが重要であると、
とても美しく身を以て体験しました。

《ビューティー》1993年
スポットライト、水、ノズル、木、ホース、ポンプ

この作品はメインビジュアルにもなっています。

暗闇の中の霧状の水に光をあてて、
目の前に虹を映し出しています。

この作品についてエリアソンは、
「光があなたの目に入らない限り虹はどこにもない」
と述べています。

つまり、この作品を見るということ自体がこの作品であり、
彼の作品は見る人によって千差万別で、
私たちの体験そのものがこの展示になっているのです。

他にも様々な体験ができる作品がたくさんありました。

《サスティナビリティの研究室/Sustainability research lab》Courtesy of the artist
ベルリンにあるスタジオ・オラファー・エリアソンでは日々様々な実験が行われている。野菜で作られた顔料やヨーグルトの容器を再利用して作られたマテリアル、ガラスや流木の破片など、日々の研究に終わりはない。

《人間を超えたレゾネーター》2019年
プリズムガラスリング、カラーエフェクトフィルターガラス(青)、LED、バラスト、ステンレススチール、心中、塗料(白)、ケーブル
リングによって分光した光が壁に同心円の絵画を描く、灯台の光の仕組みが応用された作品。

写真はほんの一部ですが他にも沢山のインスタレーションがあり、
それは見る角度によって毎回違う作品のようで、目、肌、身体全体で感じられます。

自分だけの《体験》として作品を持ち帰ることができる展示でした。

「ときに川は橋となる」は2020年9月27日まで

東京都現代美術館で9月27日(日)まで開催中です。
チケットは当日に美術館で購入しました。
一般チケットで1,400円です。

私は土曜の午前中に見に行きましたが、
混雑間はなく展示をじっくり見れました。
14時~16時頃はかなり混雑しそうです。

改めて、持ち帰ったことを考えて実行することでより一層深みが増してくると思いました。

植村遥


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