東京国立近代美術館にピーター・ドイグ展を見に行きました。
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会場内の作品は撮影可能とのこと。
入ってまず目について印象深かった絵は、ずっと本物を見てみたかったこの絵です。
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1994年 キャンバスに油彩 295×351cm
スキージャケットについてドイグは、点を打つことは幸せだがそこから抜け出したかったと言っています。この言葉は自分の中でずっと残っています。
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1990年 キャンバスに油彩 197×241cm
具象と抽象が混ざりあったような絵を見ていると、構図はもちろん絵の具の色や質感そのものの美しさを見つけたり、またモチーフ全体に立ち返ったりと、視点が画面上をぐるぐる泳ぎ続けました。
同時代のアーティストたちが新しい芸術を立ち上げようとする中、ずっとキャンバスに油彩を貫き通しています。
必要不可欠で描き続ける信念のようなものは、常に新鮮で心を揺さぶられます。
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2000-2002年 キャンバスに油彩 196×296cm
↑こちらはメインビジュアルにもなっている絵です。描きこむ美しさが目に付きましたが、しばらく見ていると空や木のキャンバス地が薄っすら透けている所にも見入ってしまいました。
他にも沢山の絵が展示されていて、時間を忘れる程でした。
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2004年 キャンバスに油彩
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2005年 油彩、紙
この間見たばかりなのですが一回では足りず、できたらどこかでもう一回みに行きたいと思っています。
会期はコロナウイルスの影響で10/11(日)まで延長されるとのことです。